管理番号 | 6 |
年度 | 1995年 |
研究テーマ | 霧多布湿原の植生 |
研究者名 | 橘 ヒサ子 |
所属 | 北海道教育大学教育学部旭川校 |
分類 | 植物生態 |
キーワード1 | 植生 |
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テキスト | 6 平成7年度 霧多布湿原の植生 橘ヒサ子 要約 北海道東部霧多布湿原の中心部において,植生調査を行い,植物社会学的方法によって群落を類型化し,現存植生図を作成した.また調査地の中心部を横切る南北と東西の調査線において,湿原面の微地形を測量し,地形と植生分布の関係について解析した.1 )群落を類型化した結果,ヌマガヤ-チャミズゴケ群落1基群集, 3優占群落,ヌマガヤ-イボミズゴケ群落4基群集,ハンノキ-ヌマガヤ群落2基群集,ムジナスゲ-ユガミミズゴケ群落1基群集およびヨシ-イワノガリヤス群落1基群集が識別された.2)現地踏査と空中写真の判読によって,縮尺8千分のーの現存植生図を作成した結果,高層湿原中心部のヌマガヤ-チャミズゴケ群落は比較的分布域が狭く,それを取り囲むようにヌマガヤ-イボミズゴケ群落典型基群集とヌマガヤ-ワタスゲ基群集が広域的に分布することが明らかになった.3)微地形と植生分布の関係を解析した結果,高層湿原中心部のドーム状地形の頂部を中心に地形的に高い所にヌマガヤ-チャミズゴケ群落が分布し,その周辺の傾斜面や平坦面及び小凹地にヌマガヤ-イボミズゴケ群落が分布することが明らかになった.4)霧多布湿原の中心部は,ヌマガヤ-イボミズゴケ群落の広域的な分布によって特徴づけられが,この群落の大規模な発達の要因には,季節的変動の少ない安定した地下水位環境が関係しているものと考えられる. |
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