管理番号 | 42 |
年度 | 2001年 |
研究テーマ | 湿原域に生息する小型ほ乳類の分布と遺伝的多様性に関する研究 |
研究者名 | 岩佐真宏 |
所属 | 北海道大学大学院地球環境科学研究科 |
分類 | 動物分類 |
キーワード1 | 動物 |
キーワード2 | 分類 |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
テキスト | 42 平成13年度 湿原域に生息する小型哺乳類の分布と遺伝的多様性に関する研究 岩佐真宏 要旨 北海道東部に位置する霧多布湿原において,小型晴乳類の捕獲調査を行った.その結果,食虫類ではオオアシトガリネズミ Sorex unguiculatus,エゾトガリネズミ S.caecutiens saevus,ヒメトガリネズミ S.gracillimusの3種が,齧歯類ではエゾヤチネズミ Clethrionomys rufocanus bedfordiae,ミカドネズミ C.rutilus mikado,ヒメネズミ Apodemus argenteus の3種が捕獲された.これらのうち,ヒメトガリネズミとミカドネズミが湿原域で最も多く捕獲されたことから,従来の捕獲記録と同様,この2種の小型哺乳類は,道東の湿原地域一般において比較的生息密度が高いものと考えられた.また,ミカドネズミにおけるミトコンドリアDNAチトクロームb遺伝子の塩基配列を決定し,遺伝的多様性について解析した.その結果,霧多布湿原産ミカドネズミは,北海道内のミカドネズミとほぼ同じ塩基配列を保持していたが,独自の変異も認められ,一定の遺伝的多様性を維持していることが判明した. |
ドキュメント | ダウンロード (20.14 MB) |