管理番号 | 33 |
年度 | 1999年 |
研究テーマ | 浜中町地域づくりに対する提案 |
研究者名 | 井上典子 |
所属 | 立命館大学大学院政策科学研究科 |
分類 | 地域計画 |
キーワード1 | 地域計画 |
キーワード2 | |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
テキスト | 33 平成11年度 浜中町地域づくりに対する提案 井上典子 報告書要旨 20世紀の地域づくりの手法は、常に経済効率に基づき、地域コミュニティや地域景観を破壊してきました。都市化や技術革新、経済のグローバル化などは地域文化や地域生態系の多様性を画一化してきたということができます。しかし、現在われわれは未来の問題として、「持続性」の問題に直面せざるをえなくなっています。持続的な発展を目指し、地域の固有資源を守るために、「われわれにとって新しい生活スタイルとは何か」、「地域は、いかに地球レベルでその役割を果たしてゆくべきなのか」、について考える必要が生まれています。今、どのような地域づくりを実践することが大切か、この問題は、かつてはいくつかの開発様式として地域に与えられたものでした。しかし、画一化した地域づくりが、固有性を持つ諸地域に必ずしも当てはまるとは限りません。むしろ重要なことは、地域環境に基づく個性によってこそ、地域は描かれてゆく必要があるということなのです。そしてそのためには、具体的な形での地域住民による地域づくり参加が重要な意味を持ちます。浜中町は、霧多布湿原という生物多様性における貴重資源を有し、これらの資源を維持管理してくという重要な役割を担っています。また同時にこれらの貴重な資源を地域づくりにおいてどのように活かしてゆくかを考える必要があります。地域の様々な連帯と公的な討論によって行われるべき浜中町の地域づくりが目的とする新しい産業政策や地域コミュニティのありかたは、実は地球環境の問題を支えることとつながる大きなテーマでもあるのです。 |
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